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↓お知らせです↓ 通信状態が悪い部分があり、通訳がうまくできなかったり、配信できない部分がありましたので、こちらに部分的にサマリーをポストします。 【今週のフィーカのテーマについて】 今週のオープン・フィーカではスウェーデン人のセクソロジスト、マーリン・ドレヴスタムさんをゲストとしてセックス、愛、オープン、寛容性、ジェンダー平等、性教育などについて話し合います。大使と産婦人科医でセックスや女性の性について啓蒙活動を行っている宋美玄（そうみひょん）さんがオンライン参加のマーリンさんと話をします。またオンラインでライターの此花わかさんも参加し、性的同意やセックスレスの問題について話します。 ------------------------------ イベントサマリー ------------------------------ マーリンさんはセラピストになるまえSTC（性感染症のクリニック）で梅毒とかクラミジア、エイズなどになった人の感染経路の追跡をしてどうして感染したのかを調べていたところ、どういうセックスを誰としたのかなど聞くことになり、『どうしてコンドームを使わなかったの？』と聞いたら「使ってと言えなかった」というようなことがあり、この問題の根源はコミュニケーションにあると考え、そこで心理療法士的なアプローチでセラピーをすることにしたということ。 ●「誰がいいセックスかどうかを決めるのか」 赤ちゃんは言葉でコミュニケーションできないので、親が抱っこしたり撫でたりなど体の接触で愛情を表現し、それが子供の自己肯定感になり、大人になってから自分は愛される価値のある人間で、困ったら他の人に助けをもとめてもいいのだという認識がもてる。人生には喜びがあるということも認識でき、それを誰と共有するかも自分できめられる。ただそういう環境で育たなかった人は不安感をもっている。人口の半分はそう。ただ、子供のころ愛されていても、メディアやFBインスタの影響やポルノ特にハリウッド映画などは問題で、シーツの中でもごもごしている様子などを見て、それが`普通のセックスだと思って初めてのセックスをすると、自分がしていることがノーマルかどうかわからなくなる。 ●　セックスレスについて 2017年の14500人を対象（16歳から 89歳対象）とした性についての調査では、60％のスウェーデン人男女が性生活に満足していると言っており、これらの人はセックスは人生の重要な一部であると感じている。40％が不満をもっている。調査対象の人でもっとセックスをしたいけど、できないとして挙げている理由は男女で異なる。女性は疲れているからとかストレスがあるからとしており（家事分担などがジェンダーの観点から改善項目として挙げられる）、また女性は男性にくらべて自分のからだについてよく知らない、どうすれば性欲が高まるのかなど試したりしたことがないなども挙げられる。概して女性は男性よより性欲が弱いと言える。男性側の不満要因としては、セックスをする相手がいない、少ない、自分の性機能（勃起の問題や早漏など）の問題などがあげられる。ただセックスレスという問題は聞いたことがなく、取り上げられる問題ともなっていない。 ●「スウェーデンでは性に関するコミュニケーションはうまく行ってるか？」 前半は通訳したとおり、性欲は日により時により違うものだから、長く連れ添っているんだからわかるだろう、ではなく、常に伝えなければならない。されて嫌なことなども伝えるべき。 トヨタのリーン（むだのない）生産コンセプトは徹底的に効率的な生産を追求し、納期どうりに注文を納めるためのもので日本で生み出されたものだが、個人の生活がこのリーン生産方式のように効率重視であると無駄がない分、ソフトでオープンで相手に関心をもつようなゆとりや生活の潤い（ふんわりしたところ）がなくなってしまう。「あれをやって次はこれを時間内に終わらせて」というような感じだと、性欲をもったりするような心の余裕が消えてしまう。 （ここでダウンしました） カップルの関係ではこのようなリーン生産方式でないほうがいい。効率性を追求しないほうがいい。もっとファンタシーをもったり、目的もなくさわりあったり、親密な時間をいっしょに過ごすことが大事。 もう一つは情緒的な親密さで、自分の人生についてお互いに共有し合い、怒りや喜びなどを分かち合うことも大事。